「忍者と極道」の感想を5つのポイントで熱語(プレゼン)するぜ!

万人受けとは違う個性派のマンガ、あなただけにこっそり教えます。そのマンガとは、最近Webで話題沸騰中、大賞ランクインしまくりの近藤信輔先生「忍者と極道」です。感想と魅力を5つのポイントで熱語(プレゼン)していきます!。

・WEBマンガ総選挙2020 第9位
・このマンガがすごい!2021 オトコ編・第8位
・次にくるマンガ大賞2021 Webマンガ部門第10位

目次

近藤先生の想像力が爆発している!

「忍者と極道」は近藤信輔先生の想像力がなせる技が堪能出来ます。まさしくセンス・オブ・ワンダー。漫画家は常人の思考では出来ない職業ですが、思えば近藤先生はサークルの同人誌のときから想像力がほとばしっていました。

「忍者と極道」を一言で説明すれば、「決めようか、忍者と極道、どちらが生存(いき)るか死滅(くたば)るか。」。キャッチコピー通りの作品です。筋立てはシンプルで、忍手”暗刃”と極道技巧(スキル)の忍者と極道・能力バトルです。

しかし、だからって、帝都高(テトコー)を舞台に極道が集結させた暴走族5万人と忍者5人が激突するなんて、普通描きますか?しかも行き着く先がバッターvsバッター。わけがわかりません(笑)

あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
な… 何を言っているのか わからねーと思うが(ry
みたいな状態になります。

そんなASMR(不可思議な感覚)が味わえる。「忍者と極道」は読むのではなく、キメるんです。

生首がしゃべる! マンガならではの優れた表現

「忍者と極道」といえば、何よりも生首がしゃべる。マンガならではの表現です。なぜなら、死んでしまえば思いは伝わらないから。でも、マンガならば読者に伝えられる。たとえば、敵の技量に対する賞賛、残した人への思い、心の葛藤からの開放などです。

生首がしゃべることで、伝わるはずのないものが伝わる。「忍者と極道」ならではの美点です。昨日「ハッピーボイス・キラー」を見ましたが、生首がしゃべると言っても、「忍者と極道」ほど作品内に生かしてはいません。「スリーピー・ホロウ」や「北斗の拳」ばりに、ポンポン首が飛ぶ「忍者と極道」だからできる表現と言えるでしょう。「鬼滅の刃」などでも首を切られた鬼が内面を吐露するわけですが、「忍者と極道」はさらに尖っています。

伝えられない思いに絡むほろ苦さは、現実には誰もが味わっています。だから、せめてマンガでは、キャラクターたちが抱えていた数々の思いを受け取ってあげようじゃありませんか。

ルビ芸と忍極語のセンスが激凄(パネェ)

「本当(マジ)有難(アザ)っした」「心底(マジ)感謝(サンキュ(な」「二重唱(ニケツ)」「恋慕(キュン)な」「大統領戯言(プレジデントジョーク)」「必殺打(フィニッシュブロウ)でKO(くたばり)な!!!」

「冴えない彼女の育て方」でもルビを使ったお遊びはよく用いられますが、「忍者と極道」は一歩踏み込んでいます。どことなくプリキュアのOP歌詞のようなキレがあるばかりか、息をするように、自然に作中のセリフや世界観に溶け込んでいる点が実にユニークです。近藤信輔先生のインタビューによれば、シンプルに若者言葉やヤンキー言葉の意味にしっかり当てはまる漢字を探して、そのままルビとして振っているだけとのことです。

作中お気に入りのルビ芸・忍極語をセリフごと3つ引用しますね。ノリがいいです(笑)、さあ、あなたも今日から使える忍極語講座!

「さあ 銃(チャカ)撃ちねェ
 ”男(オトコ)と侠(オトコ)の早撃ち勝負でさァ……!!!
 ”道”を”極める”と書いて”極道”…!」

「うおお 極道(きわみ)様が屍(かばね)の赤絨毯(レッドカーペット)を征くッ
 まさか 極道様、忍者に特攻(ブッコミ)を!?
 組長(オジキ)の仇取ってください極道様ァァッ!」

「ところでボス…”強請(オネダリ)”いいスか?
 黒塗りの極道車 極悪(ワル)そうな”上等(ハイクラス)がいい
 ”改造(イジ)”ってもらえりゃ最高だ…!!
 極道車3万台ほど用意お願(ナ)シャス!!!」」

スマホ最適な構図・コマ作りと迫力の絵

「忍者と極道」は血と汗が宿る作品です。実を言うと、近藤先生は早稲田大学少女漫画研究会(WSMK)の先輩です(私が1年のとき、近藤先生は4年)。近藤先生は脱サラ後、「烈!伊達先パイ!」「ジュウドウズ」の2作品をジャンプで連載後、長きにわたる雌伏を経て「忍者と極道」で花開きました。苦難の時期の試行錯誤が「忍者と極道」には結集しています。

「忍者と極道」の特長はメディア最適の画作り。言い換えると「スクショしたくなるコマ」と「読みやすさへの意識」の徹底です。これぞまさしく、スマホメディアにふさわしい戦略です(詳しくはメディア論の必読書「マクルーハン」参照)。

具体的には、雑誌連載時よりもセリフを20%近く大きくしたほか、コマ割りは基本的に1ページあたり3コマくらいで絶対に3段までと決めているそうです。社会の外にいる男(アウトロー)どものクソデカ感情とバトルを、アナログ作画ならではの勢いで豪快に描く。そりゃスクショOKの時期に広まりますよね。

プリキュアで人はわかりあえるんだ!

「忍者と極道」の最も重要なテーマの一つ……私が推察するのは、「プリキュアで人はわかりあえる」、です。これ、本当(マジ)。

宇宙世紀のガンダムシリーズに通底するのは、「人はわかりあえるかもしれないけど、やっぱりわかりあえない」です。しかし、「忍者と極道」では人はプリキュア(劇中ではプリンセスシリーズ)でわかりあえる」かもしれないと思わせてくれます。これ、本当(マジ)。

主人公・多仲忍者(たなか しのは)と輝村極道(きむら きわみ)は、正体を互いに知らずに、忍者と極道として戦う宿命にあります。勘違い・すれ違いや互いの正体を知らない設定での作劇は上質な悲劇・喜劇の源です。古くは、シェイクスピアの「ロミオとジュリエット」、「アントニーとクレオパトラ」、最近では「BASARA」、「WHITE ALBUM」、「ゲーマーズ」ですかね。

これだけでも十分に面白いのですが、 忍者(しのは)と極道(きわみ) はプリンセスシリーズの同好の士でもあるのです。本当は互いに宿敵なのに、そうとは知らずに普段は同好の士として大いに語り合う。これほど愉快なすれ違いの悲喜劇はないでしょう。

しかも、劇中では、首相や都知事までもが、プリンセスシリーズに様々な因縁がありドラマ(人間模様)が描かれます。さらには、歌舞伎町壊滅の際には、○ース様のキャラソンのパロディでまるごと1話使ったなんてこともありました(笑)、近藤先生のプリキュア愛が豊かに息づく作品が「忍者と極道」なのです。

そういえば、営業マン時代、お客様と打ち解ける手掛かりの一つとして考えていたのは「相手との共通点を探す」でした。一番大きなお客様は野口悠紀雄の超整理手帳を使っており、私も愛用していてそこから話が弾んだ思い出があります。

共通の話題・関心は打ち解けるための第一歩。では、お互いプリキュアが好きだった場合、戦うべき宿命の相手だとしても、もしかしたらわかりあえるのではないか。たとえ、忍者や極道、政治家といった常人とは違った世界に生きる人だとしても。世界の首脳たち、あるいは政府側の人間と反政府派テロリストが、もしもプリキュアのアニメを一緒に見ていたら、優しい世界になる可能性があります。

まとめると、「プリキュアはプリティでキュアキュアなだけではなく、”pre””cure”の字義通りに、事前に人の心を癒やし和らげ、テロ・戦争根絶のprecaution(予防措置)にして、世界平和のprescription(処方箋)になりうる」。「忍者と極道」が示唆する重要なテーマの一つと言えるかもしれません。

まとめ

以上で「忍者と極道」の感想と魅力を5つのポイントを凝縮してお伝えしました。
・近藤先生の想像力が爆発している!
・生首がしゃべる! マンガならではの優れた表現
・ルビ芸と忍極語のセンスが激凄(パネェ)
・スマホ最適な構図・コマ作りと迫力の絵
・プリキュアで人はわかりあえるんだ!

p.s.10/13に最新7巻が発売されるぞ!皆、買ってくれよな!(ダイレクトマーケティング)。デジタルで4割引き購入もいいけど、「忍者と極道」シリーズは、表紙の手触りがいいから実物(ナマ)を推奨(オススメ)するよ!

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